Your Home as a Sanctuary

こちらの本は、私の「暮らし」に対する認識が大きく変わるきっかけとなった一冊です。
購入したのは2010年の初夏、まだ断捨離の意味も知らなかった頃。
自分の家を聖域にする、という考え方に衝撃を受けたのを覚えています。
本のタイトルだけでも意識が変わるには十分でしたし、英字で書かれているためほとんど内容を読めていませんが、今回は私が必死に解読した中から印象に残っている言葉をご紹介します。
「自分が何を望んでいるのか、何を達成したいのか分からない限り、どこへも到達することは難しい」
Google Mapsでも現在地と目的地を入力しない事には経路を検索できないですよね。
これから変わろうとするなら、今の自分の状態をしっかり把握して認めること(現在地)、そして自分が本当は何を望んでいるのか、明確なビジョンを持つこと(目的地)が大事です。
片付けにおいて明確なビジョンを持つことが難しければ、単語の羅列でも構わないと思います。
明るい、軽やかさ、広々としている、楽しい、リラックスできる、など自分が心地いいと思える状態を表現する言葉をできるだけ書き出す。
理想の部屋で過ごすのにぴったりな音楽を聴くとか、好きな雰囲気の写真をピン留めしておくのもいいですね。
家にいるとき、どんな気持ちを味わいたいか。
「自分会議」をしっかり行いましょう。
「私たちを止めているのは、私たち自身だけ」
人間はできない理由を思いつく天才だと、ある人に言われた事があります。
私のできない理由(言い訳)には、お金、時間、人間関係、年齢、才能、性格、体力などがあり、どれも自分にとって正当な理由でした。
この本には「ひょっとして、自分の気持ちが変わるまで、お金が増えるまで、新しい人間関係ができるまで待っているのでしょうか」という一文があるのですが、今改めて読むと、この「自分の気持ちが変わるのを待っている」というワードにドキッとします。
言い訳しながら、自分の気持ちが変わるのを待っている。
いつかその気になればやればいい、とまるで他人事のように年月が経過していく。
そんなふうに、以前の私は行動しないことを常に選択していました。
お金、年齢、才能。こういった言い訳が全て解決するのはいつなのでしょうか。
断言しますが、それは「自分が行動を決めた時」です。
この時、結果的にうまくいく、いかないは関係ないんですよね。
自分を止めようと必死になっているもう一人の自分。
これを全力で振り切って行動を始めた時、できない理由だと思っていたほとんどの事は幻想だったと理解できます。
「私たちを止めているのは、私たち自身だけ」
この意味がはっきりとわかるようになるのです。
片付けひとつとっても、時間がないから、家族がいるから、お金がないから、物が捨てられない性格だから、収納がないから、など取りかかれない理由は人それぞれあるでしょう。
でもひとつ行動を起こす。
ひとつの行動が新しい思考を生み出し、新しい思考がさらに新しい行動を生み出すからです。
この本には「多くの場合、私たちの望みは私たちが想像するよりはるかに達成可能です」と書かれていて、私も本当にその通りだと感じています。
目的地(望み)を明確にして、自分には到達可能だと信じて、行動を起こす。
行動したその先には、はじめに想像していたビジョンよりももっと素晴らしい景色が待っているはずです。
ということで、今回は私が影響を受けた本のご紹介でした。
なんだか書いているうちに、この本をちゃんと読みたくなってきました。
今は翻訳アプリがありますし、今度は苦労せずに読めそうです。