おいしい期限
賞味期限とは「美味しく食べられる期間」のこと。
これは食品に対して設けられた期限ですが、食べ物以外にも色々な物事に対して「美味しい期限」があるように思います。
言い換えると「それに対してワクワクしている期間」。
私によくあったのが、読みたい!と思って買ったのに、時間がある時にゆっくり読もうと後回しにしているうちに気分が冷めてしまい、結局読み進める事ができないまま本棚の肥やしになってしまうというもの。
本そのものには何の変化もありません。
自分の中でワクワク期限が切れてしまった状態です。
講座やセミナーなどで得た知識や情報も同じです。
後でゆっくり録画を観よう、資料をまとめようと思っているうちに時間が経ち、学びたい気持ちが冷めてきてしまう。
今は別のことに夢中で、以前の講座の勉強はすっかり後回しに。
だけど本当に学びたい、読みたいと思うならとっくに行動に移しているはずです。
YouTubeの「後で見る」リストをなかなか再生しないのと同じですね。
本や情報以外にも、行ってみたい場所、観たい映画など。
いつか、と言っているうちに時間が経過して、もっと魅力的なことができていたりするものです。
だからこそ、自分がワクワクした時、すぐ行動に移さないともったいない。
逆に、すぐに行動に移す気にならないことはおそらく大して興味のないことです。
興味が薄れてしまった、気持ちが冷めてしまったのであれば潔く手放すことも大事です。
料理だってお腹が空いている時が一番美味しく感じられますよね。
(だから私はコース料理ではいつでもオードブルが一番印象に残っています。)
どんな高級料理も、もったいないからと手をつけずにいれば風味が落ちてしまいます。
やりたい事があるなら、熱が冷めないうちに行動に移しましょう。
知識や情報については特に、自分がワクワクしている時(つまりドーパミンが分泌されている時)、人は最も集中し、吸収することができます。
そんなワクワクのピーク時に吸収しなかった事は、この先吸収しようとはなかなか思えないものです。
講座などの学びにしても、いまいちしっくり来なかったり、すでに興味は別の事へ移り変わっているにもかかわらず、元を取らないといけないと考えて資料を手放せないことがあるかもしれません。
高額であれば尚更執着心は強まるでしょう。
「いつか」と言うなら、この先時間を費やしてまで本当にそれらをしたいと思えるか?
そこに焦点を当ててよく考えてみましょう。
本や情報は食品と違って物理的に腐らないので、下手をすると永遠に残ってしまいます。
気持ちは冷めているのに「もったいない」が理由で手放せないのであれば、もう手放してしまいましょう。
「いつかやらなければ」という感情ごとバッサリ切り捨てた方が楽になります。
もしかしたら情報のすべてが自分にとって貴重なものに思えているのかもしれません。
でも私たちは日々進化しているし、自分にとって新しい情報、旬のワクワクは常にやってくるものです。
自分にとって本当に貴重なのは、今この瞬間にワクワクする情報です。
それを100%味わうためにも、過去のワクワクは手放していきましょう。
必要な情報は無限に拡がっていて、いつでもアクセスできます。
そこに目を向けないと、それこそもったいないですね。
ということで、今回は過去のワクワクの手放しについてお話ししました。
ちなみに賞味期限が切れた食品については、まだ食べられるけれど早めに食べ切ることが推奨されています。
期限が切れたと言ってすぐに廃棄せず、ちゃんと食べてしまいましょう。